- 早期発見・早期治療で健康な歯をできるだけ残す治療
- もしかしたら虫歯かも?!このような症状はありませんか?
- 患者さんに安心して通院していただくためのこだわり
- むし歯の原因
- むし歯の進行に応じた治療
- 継続的なお口のケアでむし歯予防を
早期発見・早期治療で健康な歯をできるだけ残す治療
むし歯や歯周病、知覚過敏など、お口のトラブルは目に見える変化や痛みが出るまで気づきにくいものです。私たちは、症状が現れる前の「早期発見」と、進行を抑える「早期治療」を大切にし、可能な限りご自身の歯を守る診療に努めています。患者さん一人ひとりの不安やご希望をしっかりと伺い、丁寧にご説明した上で治療を進めてまいります。
安心して通える歯科医院であることを心がけておりますので、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
もしかしたら虫歯かも?!このような症状はありませんか?
歯の表面が黒くなっている
歯の表面に黒い部分が見られる場合、必ずしもすぐに虫歯治療が必要とは限りません。表層の着色であればクリーニングや定期的なメンテナンスで様子を見ることも可能です。しかし、外からは見えない内部で虫歯が進行しているケースもあり、痛みがないからと放置すると、知らぬ間に悪化してしまうこともあります。歯の変色に気づいたら、まずは検査を受けていただくことが大切です。
穴が空いている
歯に小さな穴が空いていると感じた場合は、すでに虫歯が進行している可能性が高い状態です。この段階で適切な治療を受けることで、神経を守り、歯を長く保つことができます。症状を放置してしまうと、痛みが出てくるばかりか、治療の選択肢も限られてしまいます。気づいた時点で早めにご来院いただくことで、削る範囲を最小限にとどめることが可能です。
ズキズキ痛い
ズキズキとした強い痛みがある場合、虫歯が神経にまで達している可能性があります。こうした痛みは一時的に治まることもありますが、症状が改善したわけではなく、知らないうちにさらに進行してしまうこともあります。当院では痛みの原因を的確に診断し、症状に応じた適切な処置を行います。突然の痛みにも対応しておりますので、我慢せずお早めにご相談ください。
歯がしみる
冷たいものや甘いものがしみるといった症状には、初期虫歯のほか、知覚過敏や歯周病、歯の小さなヒビや欠けなど、さまざまな原因が考えられます。初期段階であれば、削らずに処置できる可能性もありますので、「しみるけれど痛くはないから大丈夫」と思わず、早めの診査をおすすめします。原因を見極め、最適な治療をご提案いたします。
患者さんに安心して通院していただくためのこだわり
精密歯科治療で「歯を残したい」を叶えます
むし歯が神経まで達してしまった場合でも、すぐに抜歯するのではなく、歯を残すための「根管治療(歯の根の治療)」という選択肢があります。当院では、精度の高い治療を行うために、拡大鏡を用いた精密根管治療を導入しています。拡大視野によって細部まで確認しながら感染部位をしっかりと除去し、再発を防ぐための被せ物まで丁寧に仕上げます。ご自身の歯を1本でも多く残したいという方に向けた治療の一つです。
初診カウンセリング・治療計画
治療の第一歩は、患者さんの声に耳を傾けることだと考えています。当院では、初診時にカウンセリングを行い、お口の中の気になる症状や過去の治療歴、生活習慣などを詳しくお伺いします。その後、必要に応じてレントゲン撮影や口腔内検査を行い、得られた情報をもとに治療計画を立て、ご納得いただける形で治療を進めてまいります。一方的な診断ではなく、患者さんと一緒に治療を選択していくことを大切にしています。
痛みに配慮をした治療を行います
「歯医者は怖い」「治療が痛いのが嫌だ」――そうした理由で受診をためらっている方も多くいらっしゃいます。当院ではそのような不安に寄り添い、できるだけ痛みを抑えた治療を心がけています。麻酔の際にも極細の針を使用するほか、表面麻酔や麻酔の温度管理にも気を配り、患者さんが少しでもリラックスして治療を受けられるよう配慮しています。歯科治療への苦手意識がある方も、どうぞ安心してご来院ください。
麻酔のテクニック
麻酔の痛みを和らげる方法として「表面麻酔」が一般的に知られていますが、実際には歯科医師の手技=テクニックによって、痛みの感じ方は大きく変わってきます。当院では、患者さんの苦痛を最小限に抑えるため、麻酔時の針の角度、注入速度、タイミングなど、細やかな配慮を徹底した「痛みの少ない麻酔方法」を身につけておりますのでご安心ください。ちょっとした技術の差が、患者さんの安心と信頼につながると私たちは考えています。
安心して任せられる環境
治療時の痛みは、身体的な刺激だけでなく、心の状態によっても大きく左右されます。緊張や不安が強いと、それだけで痛みを強く感じてしまうこともあるため、私たちは患者さんとの信頼関係を築くことをとても大切にしています。治療の前後での丁寧なコミュニケーションを通じて、「この医院なら安心して任せられる」と思っていただけるような診療環境を目指しています。
安心できる対応
治療中にリラックスしていただくことは、痛みを和らげる大きな要素です。緊張した状態では、同じ処置でも刺激を強く感じやすくなります。そのため当院では、治療の前後だけでなく、治療中も適切なお声がけを行い、患者さんの表情や呼吸に注意を払いながら進めてまいります。患者さんの気持ちに寄り添いながら、恐怖や不安をできる限り軽減できるよう努めています。
歯医者に怖くて通えない歯科恐怖症の患者さんへ
過去の治療で強い痛みや恐怖を感じ、歯科医院に足を運べなくなってしまったという方も少なくありません。今でも歯科恐怖症を抱えた患者さんが多く、歯医者が怖いと思われている患者さんの診療を行ってきました。そのような方にこそ、まずはお気持ちだけでもお聞かせいただければと思っています。無理に治療を進めることはありませんので、安心して一歩を踏み出していただけるよう、私たちがしっかりとサポートいたします。
静脈内鎮静法
どうしても治療が怖いという方には、静脈内鎮静法という選択肢もご用意しております。これは、鎮静薬を静脈から点滴で注入し、うとうとと眠ったような状態で治療を受けていただく方法です。意識は保たれていますが、リラックスして恐怖心を感じにくくなり、治療中の記憶もほとんど残りません。当院の院長は日本歯科麻酔学会の認定医のため、より安全な体制のもとで静脈内鎮静法を提供しています。歯科恐怖症の方や、治療への強い不安をお持ちの方に適した方法です。
笑気麻酔
歯科治療に対する不安や緊張を和らげるために「笑気麻酔」を導入しています。笑気麻酔は、低濃度の笑気ガスを鼻から吸うことで、リラックスした気分になり、恐怖心やストレスを軽減できる方法です。意識はしっかりと保たれたまま安心して治療を受けていただけるため、小さなお子さまや歯科治療が苦手な方にもおすすめです。安全性が高く、使用後の回復も早いのが特長です。
早く痛みを取り除くことで苦痛を和らげます
急な痛みや、なかなか引かない違和感は、日常生活に大きなストレスを与えます。当院では、まず「どうすれば一刻も早く痛みを軽減できるか」を第一に考え、原因を見極めた上で迅速な対応を行います。歯の神経に薬を詰める処置や、膿の排出、かみ合わせの調整、点滴や内服薬による炎症のコントロールなど、症状に応じた最善の処置を選択します。的確でスピーディーな対応によって、少しでも早く患者さんの苦痛を和らげることを大切にしています。
むし歯の原因
毎日しっかりと歯を磨いていても虫歯ができやすい方がいる一方で、ケアが不十分でも虫歯になりにくい方もいらっしゃいます。その違いの背景には、「細菌」「糖質」「歯の質や唾液」といった複数の要素が関係しています。虫歯を防ぐためには、単に歯を磨くだけでなく、虫歯ができる仕組みを知ったうえで、日常のケアや生活習慣を見直すことが大切です。
ミュータンス菌
お口の中には数百種類もの細菌が存在しています。その中でも、虫歯の原因として知られるのが「ミュータンス菌」です。この細菌は、糖分を栄養にして酸を作り出す性質があり、酸によって歯の表面が溶かされて虫歯が進行していきます。ミュータンス菌の活動を抑えるためには、定期的な歯磨きやクリーニングが欠かせません。
糖質
お菓子やジュースに多く含まれる糖質は、ミュータンス菌が最も好むエネルギー源です。間食の回数が多い方や、甘い飲み物を頻繁に飲む方は、お口の中が長時間酸性に傾いた状態となり、むし歯ができやすくなってしまいます。虫歯を予防するためには、食習慣を見直し、糖質の摂取頻度をコントロールすることが有効です。
歯質・唾液
歯の強さや唾液の性質は、虫歯のなりやすさに大きく影響します。エナメル質が丈夫な歯を持つ方は、酸に対する抵抗力が高く、虫歯になりにくい傾向があります。また、唾液は虫歯を防ぐための重要な役割を担っています。唾液が十分に分泌され、質が良ければ、お口の中の汚れを洗い流し、酸を中和し、再石灰化を促進することができ、虫歯予防に大きく貢献します。
唾液の役割
唾液には、お口の健康を守るさまざまな働きがあります。まず、酸性に傾いた環境を中和する「緩衝作用」があり、虫歯の進行を防ぎます。さらに、カルシウムやリンなどのミネラルを含む唾液は、歯の表面を再び硬くする「再石灰化」を促します。また、口内を清潔に保つ「洗浄作用」や、細菌の活動を抑える「抗菌作用」もあり、唾液は自然の防御機構として非常に重要な存在です。
むし歯の進行に応じた治療
CO 初期虫歯
歯の表面がわずかに溶け始めた段階で、まだ穴が空いていない状態です。
見た目では気づきにくく、症状もありませんが、定期検診で発見することができます。
治療方法
この段階では削る必要はなく、ブラッシング指導やフッ素塗布で再石灰化を促すことで、歯を健康な状態に戻せる可能性があります。
C1 エナメル質の虫歯
むし歯が歯の表面であるエナメル質に限局している状態です。
痛みはありませんが、放置すると進行してしまうため、早めの治療が必要です。
治療方法
むし歯部分のみを削り、白いレジンなどで詰める比較的シンプルな処置で済みます。
C2 象牙質まで進んだ虫歯
むし歯が象牙質にまで達すると、冷たいものがしみるなどの症状が出ることがあります。
治療方法
治療ではむし歯部分を削ったうえで、詰め物や被せ物で歯の形を整えます。進行の程度によっては、神経を保つ治療法を選ぶことも可能です。
C3 神経まで進んだ虫歯
むし歯が歯の神経(歯髄)に到達すると、ズキズキとした強い痛みが現れるようになります。
治療方法
根の中の神経を取り除く「根管治療」が必要です。当院では、患者さんのご希望に応じて使用する材料や器具を選択し、できるだけ歯を残す方向で治療を進めます。
C4 歯根だけ残った虫歯
むし歯が末期まで進行し、歯の頭の部分が崩壊してしまっている状態です。
神経が死んでいるため痛みを感じないこともありますが、根の部分に感染が広がると、顎の骨や全身に影響を及ぼす恐れもあります。
治療方法
抜歯を行い、ブリッジ・入れ歯・インプラントといった補綴治療で歯の機能を補います。
継続的なお口のケアでむし歯予防を
一度治療を終えた歯でも、再びむし歯になる可能性はゼロではありません。特に治療を受けた歯は弱くなっているため、継続的なメンテナンスが欠かせません。当院では、ただむし歯を治すのではなく、患者さんが健康な歯を維持していけるよう、予防と継続的なケアを大切にしています。定期的な検診やプロによるクリーニングを通じて、お口の健康を一緒に守っていきましょう。